警備員の装備品
2025.01.07 Tue
警備員といえば、警備服を着ている姿を思い浮かべると思います。
警備業にはさまざまな業務がありますが、どの警備業務においても各会社で基本となる警備服を着用しています。
その警備員が必要とする装備には、この警備服以外にもさまざまな種類があります。
そこで今回は、警備員が必要とする装備品にはどのようなものがあるのか解説していきます。
警備員として働くこと
警備員として働く際には、各警備会社に勤めることから始まります。
晴れて警備員として従事することになると、その警備会社からは警備服と共にさまざまな装備品が支給されます。
警備員の格好
警備員の格好といえば、やはり警備服に特徴があります。
警備服は警備員の装備品のひとつですが、周囲から見ても一目で警備とわかるのが特徴です。
実は、警備員の服装は警備業法において明確に規定がされています。
一見、警察官にも似ている警備員の格好は、警備業がまだ一般的でなかった時代に警察のふりをした犯罪行為に使われたことで問題になりました。
その点から、犯罪防止という点からも警備業法という法令の中で警備員の制服には細かい規定が設けられています。
基本として、警備服には警備業者によって異なる所定の標章ワッペンを胸部と上腕部に既定の大きさを守った上で取り付けなければいけません。
一目で警備員とわかる服装でなければいけないのです。
警備員の服装は規定を守った上で公安委員会に届け出を提出しないと、警備業務の開始は認められません。
ただ、警備員は必ず制服を着用しなければいけないという義務はありません。
たとえば、スーパーなどで万引き犯を監視する保安警備や、ボディガードとして知られる身辺警護の警備員は制服を着用すると逆に目立つため着ることはありません。
一般の施設内巡回警備や交通誘導警備では、事故や事件の発生を未然に防止するという観点から、警備服を身に着けることが求められています。
警備員の装備品
警備員には各警備会社のオリジナルの警備服が用意されています。
その他にも業務に必要な装備品が支給され、それを装備することが義務付けられています。
では、警備員の装備品にはどのようなものがあるのか、業務別にみていきましょう。
1号警備
1号警備業務で使用される基本的な装備品は以下です。
- 警笛
- 帯革
- ネクタイ
- 警戒棒
- 制帽
1号警備の業務は施設警備です。
施設内で立哨したり、巡回をするなど施設内利用者の安全を守るため、防犯を主な任務にしています。
防犯には犯罪を未然に防ぐという意味合いもあり、1号警備業務では制服の着用が義務付けられていることがほとんどです。
犯罪を抑制するという意味でも、制服を着用した警備員が施設内を巡回しているだけで十分な効果が見込めます。
制帽をかぶり、制服を着ている警備員が歩いていたら犯罪行為をしようと考えていた人も躊躇する可能性があります。
未然に犯罪を防止できれば、施設を訪れる来場者はもちろん、そこで働く従業員も守ることができます。
仮に何らかの犯罪行為が行われ警察が到着するまで抑制しなければいけないときは、警戒棒を駆使して安全を守る必要性も出てきます。
警備員は警察官と違い犯罪者と無理に対峙する必要はありませんが、それでも来場者や従業員を守るために立ち向かうときもあるでしょう。
そのための警戒棒を使った訓練なども受けています。
1号警備業務の制服やネクタイなどは常に清潔感が求められ、誠実さや正義感を前面に押し出すものが求められます。
2号警備
2号警備業務で使用される基本的な装備品は以下です。
- 警笛
- 帯革
- ヘルメット
- 誘導灯(手旗)
- 夜光チョッキ
- レインコート
- 交通腕章
2号警備は交通誘導警備や雑踏警備が主な業務になります。
工事や建設の現場では作業員もヘルメット着用が義務付けられていますが、これは警備員であっても同じです。
各警備会社が支給するヘルメットをかぶり、誘導員ということがわかるよう交通腕章を付けて現場に立ちます。
この際に誘導する対象となる車両や歩行者に見えやすいことが求められ、夜光チョッキの着用も義務付けられています。
夜間以外に昼間でも着用することがほとんどで、着用していないと行政から指導が入る可能性があります。
警笛と誘導灯は2号警備業務で最も活躍する装備品です。
自動車や工事車両の誘導は警笛を吹いて行うのが一般的で、誘導灯は車両誘導には欠かせません。
工事現場は非常に危険な場所です。
万が一にドライバーが見落とすようなことがあれば、警備員だけでなく作業員の生命も奪う可能性があります。
その警戒をするため、防止をするために必要な最低限の装備と言えます。
また雨が降ったから中止という現場ばかりではありませんので、レインコートも2号警備には必要な装備品です。
この他に誘導灯の代わりの手旗や無線機などが支給されることもあり、より安全に交通誘導ができる体制が整えられています。
3号警備
3号警備業務での基本的な装備品は以下です。
- 警笛
- 帯革
- 無線機
- 警戒棒
- ヘルメット
- 防弾(防刃)チョッキ
3号警備業務は貴重品輸送業務が主な任務です。
そのため非常に危険が伴う業務と言えるでしょう。
依頼された企業などの現金や物品を安心安全に輸送することが求められますので、必然的に危険度は増します。
外部からの襲撃や強奪を警戒する必要があり、警備員個人は特殊な訓練を受けなければいけません。
万が一を想定して装備品は防御性能の高いものが多くみられます。
警備員として一目でわかる帯革や制服をはじめ、何らかのトラブルが発生したことを知らせるための警笛や無線機も標準装備になります。
警戒棒は襲撃されたときに警戒する目的で使用することもあり、防弾(防刃)チョッキを装備して盾を携帯することもあります。
3号警備は他の警備業務よりも危険度が高くなるため装備品は通常よりも重武装になり、それを装備して動けるだけのフィジカルの強さも求められます。
4号警備
4号警備業務で基本となる装備品は以下です。
- ネクタイ
- 警戒棒
- 無線機
4号警備は身辺警護、いわゆるボディガード業務です。
有名人や企業の役員など、社会的な地位がある人が依頼するケースがほとんどです。
警察にもSPと呼ばれるボディガードが存在しますが、警備員の身辺警護とは異なります。
SPは警察官ですので、警察権限における対処が認められており、携帯する装備品には拳銃も含まれることがあります。
しかし、あくまで民間の機関の従業員である警備員の身辺警護は武器の所持は認められていません。
ただ、警戒棒だけは規定に沿ったものであれば装備可能です。
警戒棒の長さや大きさに規定はありますが、防御用として活用するために持つことは許されています。
他の警備業務のような制服を着用しての任務はほとんどなく、基本的にスーツを着用します。
その下に防弾(防刃)チョッキを着ることもあり、任務によっても装備品は変わります。
株式会社WAKABAの装備品
株式会社WAKABAでは2号警備業務を主体として行っています。
中でも交通誘導業務を主として行っているため、警備員の装備品はヘルメットや夜光チョッキ、誘導灯や警笛などを支給いたします。
もちろん警備服も支給していますので、安心して警備業務に従事いただけます。
まとめ
警備員という職業は、他の仕事と比べて大きな違いは装備品にあると言えるでしょう。
基本的に誰もが見てわかるよう、警備員の制服は警察官にも似ています。
遠くから見ても警戒されますし、安全を守るために必要だからです。
各警備会社によって制服の色や形は異なりますが、警備員であるという特色は活かされています。
当社では、従業員である警備員の皆様の安全をお守りするための装備品をご用意しておりますので、安心して警備員に従事いただけます。