1号警備とは?具体的な仕事内容について詳しく解説
2024.04.24 Wed
警備員には4種類の警備業務があります。この中で身近に感じられる警備業務が1号警備業務と呼ばれるものです。1号警備とは、どんな仕事内容なのか紹介いたします。加えて1号警備業務の主な業務である施設警備業務を詳しく解説していきます。
1号警備業務とは
1号警備業務の定義は「住宅、事務所、駐車場、興行場などいろんな施設で、盗難や事故が起こらないよう警戒・防止する業務」とあります。大きな会社や商業施設、学校、集合住宅といった施設の入り口に常駐し警備に当たる業務です。防犯カメラやセンサーを使って行う新しい警備業務であるホームセキュリティ関連(機械警備業務)は、5号警備業務と呼ばれることもあるのですが、本来は1号警備業務に含まれています。
1号警備業務の職種内容は
1号警備業務について細かくみると次の5つの種類があります。
- 施設警備業務
- 巡回警備業務
- 保安警備業務
- 空港保安警備業務
- 機械警備業務
具体的にどのような業務なのかそれぞれ詳しく解説いたします。
施設警備業務
ビル、商業施設、オフィス、病院、工場、集合住宅などの施設に常駐し警備を行います。常駐時間や日程については、契約内容によって異なり、365日・24時間警備体制のものから、平日の日中に限られているものまで様々です。
巡回警備業務
警備員が常駐しない施設を定期巡回しながら警備します。車や徒歩で、あらかじめ決められた計画書に則って安全確認や警備を行い、異常が見つかれば適切に対処します。
保安警備業務
主に百貨店などの商業施設で行なわれる警備業務です。施設内を巡回しながら、置き引きや万引きの不正・犯罪行為を防止します。その他のトラブルが発生した時も対応します。警備用制服姿の警備のほか、私服姿の警備もあります。
空港保安警備業務
空港内で行っている警備業務は空港会社ではなく専門の警備会社が担当します。但し国際空港の入国審査や税関・検疫などの警備は公務員の担当です。具体的には空港の保安所に常駐し、金属探知機やX線機器を使って所持品の検査を行います。空港内や搭乗予定者の中に不審者の有無や危険物の早期発見、スリ・置き引きの発生を未然に防ぐなどの業務を行っています。
機械警備業務
ホームセキュリティなどの警備業務で、施設や住宅に設置しているセンサーや監視カメラなどの機器に異常を検知した時に、現場に駆け付けて対応する業務です。
施設警備業務の日常的な仕事とは
施設警備業務は日常どのような仕事をしているのでしょうか?
一般的に以下のような業務を行っています。
- 出入管理
- 目視巡回
- 緊急対応
- 開閉施錠
どのような業務なのか詳しく解説していきます。
出入管理
施設内に出入する人の管理業務です。事業所の通用口で従業員や関係者であることをチェックします。訪問者に滞在時間や目的を記入させ、不審者が紛れないようにするとともに、持ち出し禁止の物を不正に持ち出さないかの警戒も行っています。
目視巡回
モニターなどでの施設内のチェックとは別に、定期的に目視で異常がないか巡回していきます。商業施設の場合、閉店後など営業時間外にトイレに隠れた不審者の有無を警戒したり、水やガス漏れ、火気などの有無を重点的に確認したりします。
緊急対応
施設内で急病人が発生した時や火災報知器が作動した時の緊急対応を行います。また施設内に不審者が侵入したトラブルにも対処を行ないます。病院など24時間稼働している事業所の場合は、夜間の巡回も行います。
開閉施錠
24時間稼働しない施設の場合、施設の営業時間前や後に、シャッターの開閉や入口の施錠を行ったり、施設内のエレベーターやエスカレータの操作を行ったりするのも警備員の業務です。
施設に常駐した警備員がいるメリットとは
施設に常駐した警備員がいる場合、非常駐の施設と比べて次のようなメリットがあります。
- 不測の事態に即座に対処できる
- 制服を着た警備員の存在が犯罪行為を未然に防止する
- 施設利用者に安心感が与えられる
- 施設のことを知り尽くしているのでわからないことを質問できる
- 緊急事態発生時に避難誘導をしてくれる
警備員の仕事は普段の生活ではなかなか一般の方が意識されないかもしれませんが、何かトラブルがあったときには非常に心強い存在です。
まとめ
今回は1号警備業務の具体的な仕事内容について解説していきました。
1号警備業務は、施設の警備を主にしています。施設内の常駐のほか、施設内の定期的な巡回、空港保安業務、遠隔で監視してセンサー等に異常を検知したら対応する警備業務を行っています。