警備の仕事が全てAI化する?将来的に警備員がいなくなる日が来るのか
2024.06.17 Mon
警備員の人手不足という問題が発生して、それを解消するためにAIが導入され始めました。
AIを活用することで、いろいろな場所で無人カメラやロボットによる警備が行われています。
では、今後どんどんAIの技術が発達したら、警備員の仕事はなくなってしまうのでしょうか?
ここでは警備の仕事のAI化の現状や、将来的にAI化が進んでいったら警備の仕事がなくなるのかについて解説していきます。
警備の仕事はどこまで進んだ?AI化の現状
AIとは人工知能のことで、コンピューターが大量のデータを学習し、様々な対応が可能になります。
では、警備の仕事のAI化は、どんな種類のものがあるのでしょうか。
ここからは、現在活用されている警備の仕事をAI化したものについてご紹介していきます。
防犯カメラで監視するセキュリティシステム
従来の防犯カメラは映像を記録するだけのものでしたが、AIが搭載されたカメラは特定の人や車を認識したり、情報を解析したりすることができます。
また、従来のカメラは録画した映像の確認、ダウンロードなどを手動でやる必要がありましたが、AI搭載カメラの場合は、全て自動で行うことが可能になりました。
また、従来は防犯カメラと人感センサーをセットで利用することが多かったのですが、AI搭載カメラの場合は1台で済むようになっているためコスト削減に繋がります。
複雑な行動ができるようになったAI警備ロボット
警備ロボットは、決められた範囲を自立走行しながら警備を行うものですが、従来型の警備ロボットは、プログラムされた動作しかできませんでした。
それに対し、AI搭載ロボットは状況に応じた判断ができるため、人や障害物を避けての走行や、凸凹道の走行を行えます。
警備ロボットは、エレベーターに乗ってボタンを押すといった複雑なタスクが実行できるほど進化しています。
対話もできる!バーチャル警備員
モニターに移された警備員のキャラクターが、人の出入りなどを確認するバーチャル警備員も登場しています。
近づいてきた人への声掛けや、受付対応、来訪者との会話も可能で、緊急時には通報システムが作動して、人間の警備員が駆け付けます。
これから起こりそうな犯罪予測ができる
AI警備では、過去に起きた犯罪の時間や場所などのデータを分析して、犯罪が起こりやすい地域を重点的に巡回することが可能です。
また、過去のデータから予測し、危険な人物を検知することもできます。
例えば、万引き犯の動きなどを学習したAI監視カメラは、動きの怪しい人物を見つけて万引きを未然に防ぐこともできるのです。
ドローンを使った警備も存在します。
テレビの撮影や農薬散布など、ドローンは大活躍していますが、警備にも活用されるようになっています。
ドローン警備は人間より広い視野で監視ができるだけでなく、不審者を追いかけることもできるため、ロボット警備にもないメリットがあります。
AIでは不可能な警備の仕事とは?
ここまでは、警備の仕事のAI化について解説いたしました。
従来の警備システムに比べ、AI化された警備は柔軟な対応ができるため、人間の代わりに幅広い警備をすることが分かりました。
しかし、進化し続けるAI警備にもできないことがあります。
AIだけではトラブル解決できない
AI警備は細かな異常を見つけたり、不審者を発見したりすることはできますが、検知した場合に通報することしかできません。
AIが自分でトラブルを解決することは、現時点では不可能です。
停電すると動かなくなる
どんなに優秀なAI警備でも電力で動いています。
そのため、停電時やバッテリー切れをおこした場合は動かなくなってしまいます。
故障・破壊・盗難の可能性
AI警備は機械なので故障することもありますし、コードを切られたり本体を破壊された場合は動かなくなります。
盗難事件の際に、置き型の防犯カメラ自体が盗まれた例もあります。
警備員がいなくなる将来はある?
警備のAI化は日々進化していて、活用の場を広げています。
そのおかげで多くの犯罪やトラブルが未然に防げていますが、人間の警備員でないとできないことも多くあります。
駐車場や工事現場などの交通誘導をすることを2号警備といいますが、これはAI警備には難しい警備だと言われています。
交通誘導に関する警備は一見単純作業に見えますが、人も車もそれぞれの意思でそれぞれの動きをするため、その場その場での判断が必要になります。
ここからは、交通誘導をはじめ警備員でなければできない警備の仕事を解説していきます。
交通誘導警備
警備員は待っている車両や歩行者の数を把握し、通行・遮断の時間を常に調整しながら誘導しています。
AI警備は決められた一定の時間に、車両や歩行者を通行・遮断させることはできますが、交通量を把握して調整することが瞬時にできず、人間より時間がかかってしまい危険が予想されます。
イベントでの警備
人が多く集まる場所では、思わぬトラブルが起こる可能性が高くなります。
人の行動は予想しにくく、混雑時はパニックになってしまう場合もあります。
そのため、AIにはその行動を瞬時に予測することができません。
人の動きや流れを瞬時に判断して、迅速な誘導ができるのは警備員だけができる仕事と言えます。
トラブルの対応
AI警備は犯罪を検知して通報することはできますが、直接トラブルを解消することはできません。
犯罪を検知しても、AI警備だけでは検知し、通報するだけで終わってしまうので、最終的には警備員が駆け付ける必要があります。
犯罪抑止の効果についても、万引きを抑止するために怪しい動きをする人を見つけることができても、その人に声掛けして万引きを未然に防ぐのは人間の警備員にしかできない仕事になります。
これからの警備はどう変わっていくのか
AI警備が進化していると言われていますが、まだまだ警備員でないとできない警備の仕事がたくさんあります。
そのため、今後はAIと人間が上手に役割分担をして警備をしていくことで、利用者は低コストで安心・安全な警備サービスを受けることが可能になります。
ここからは、これからの警備がどのように変わっていくのか解説していきます。
AI警備が受け持つ仕事は?
AI警備の最大のメリットは、疲れたり病気になったりしないことです。
AI警備は→気温や昼夜の時間にとらわれないため、屋外で24時間365日の警備を任せることが可能です。
警備員が受け持つ仕事は?
警備の仕事は、次の4種類があります。
種類 | 業務内容 |
---|---|
1号警備 | 空港、駅、商業施設、学校などの施設内で行う巡回や保安警備 |
2号警備 | 工事現場の交通誘導、イベントなど人が集まる場所での車両と歩行者の誘導警備 |
3号警備 | 現金、美術品、貴金属などの貴重品や、化学物質などの危険物を運搬する際、盗難などから守る運搬警備 |
4号警備 | ボディーガード |
これらの警備の中で、警備員はAI警備が苦手な分野を担当することが求められます。
AI警備が苦手とする業務は、臨機応変な対応やコミュニケーションです。
これら4種類の警備の中で、AIが苦手とするのが2号警備で、交通誘導は警備員でないとできないと言われています。
株式会社WAKABAで中心としている警備がこの2号警備になります。
交通誘導は不特定多数の人や車の動きをコントロールする仕事のため、臨機応変な対応ができる警備員が必要とされます。
警備員なら、不特定多数の人や車の量と動きなどの状況に合わせた誘導ができるからです。
まとめ
今回は、警備の仕事が全てAI化するのか、将来的に警備員がいなくなる日が来るのかについて解説しました。
現段階では警備員の仕事がすぐにAI化してなくなる可能性は低いといえます。
その理由として、AIが進化したとはいえども、人にしかできない警備の仕事があるためです。
株式会社WAKABAでは警備員の求人募集を行っております。
丁寧にヒアリングし、みなさんのライフスタイルに合った働き方になるようにしておりますので、お気軽にご応募ください。