警備員の業務は大きく4つに分けられる!区分について詳しく知ろう!
2024.04.24 Wed
商業施設や企業の前で異常がないか注視したり、イベント会場で多くの人を誘導したりするのを仕事としているのが警備員です。警備員は大きく4つの業務に分かれています。それぞれの業務がどのように違うのか、詳しく解説いたします。
警備員の4つの業務とは?
警備員には大きく分けて次の4つの種類があります。
1号警備業務(施設警備)
2号警備業務(雑踏・交通誘導整備)
3号警備業務(運搬警備)
4号警備業務(身辺警備)
これから、それぞれの違いを詳しく確認していきます。
1号警備業務(施設警備)
1号警備業務は施設警備とも呼ばれる業務です。具体的には百貨店や病院、マンション、大企業といった施設内の警備を行います。施設内に不審者がいないか、危険物がないかをチェックします。その他にも防犯カメラの映像を監視したり、施設の出入り口で車や人の往来の管理を行なったりします。
2号警備業務(雑踏・交通誘導整備)
2号警備業務は雑踏・交通誘導整備とも呼ばれる業務です。ライブやお祭りなどのイベント会場で多くの人を誘導し、交通整備を行います。道路工事や土木作業現場でも車両や通行人を安全に誘導して、トラブルや事故を未然に防ぐ警備業務です。株式会社WAKABAでは2号警備業務を主体としております。
3号警備業務(運搬警備)
3号警備業務は運搬警備とも呼ばれる業務です。これは現金や貴金属、美術品を輸送する際に、強盗などからの盗難や事故を防ぎます。依頼主から指定された目的地まで安全に輸送して、無事に引き渡す為の仕事です。
4号警備業務(身辺警備)
4号警備業務は身辺警備と呼ばれる業務で、一般的には「ボディーガード」と呼ばれている業務になります。政府や経済界の要人や高官、芸能人など、有名な人だけでなく、ストーカー対策などでの一般市民も含めて、契約した相手の身体を守るための仕事です。
警備員で需要が高い業務
数多くある警備員の業務の中でも需要が高い業務には次の2つの種類があります。
- 交通誘導警備
- イベント警備
それぞれ詳しく解説していきます。
交通誘導警備
道路工事や建築工事を行う際に、どうしても車線が減少したり、片道通行止めになったりすることがあります。そのままでは接触等の事故につながる恐れがあるため、それを未然に防ぐために警備を行っています。車両の通行を誘導したり、歩行者を安全な場所に誘導したりします。
道路工事や建築工事は、ほぼ毎日といって良いほど各地で行われているのでかなり需要の高い業務といって良いでしょう。
イベント警備
イベントやライブなどでは会場に多くの人が集まります。大勢の人たちをそのまま任せていると、状況によっては一カ所に人が集中して将棋倒しのような事故につながります。そのような事故を未然に防ぐために、事前に来客数や会場のキャパ、集中する時間や施設内の高低差、人が集まりやすそうな場所をあらかじめ分析したうえで、主催者側と協議を重ねて準備をします。
イベントを行う場合、警備は必要不可欠ともいえるので需要の高い仕事といえます。
警備員と警察官との違いは?
警備員は警察官に似ています。
例えば、巡回や交通整理などは、警備員と警察官の共通した業務といえます。
警備員と警察官の大きな違いは、権限の違いです。警察官は国民の安全を守る公務員として、さまざまな権限を行使することができ、指示に従わない場合には状況によってペナルティを課すこともできます。
一方で警備員はあくまで民間企業の会社員という立場です。そのため警察官のように「指示に従わない場合にはペナルティを課す」というような行為はできません。
警備の仕事は「保安職」である
警備員は警察官厚生労働省編職業分類では「10 警備・保安の職業」に該当します。個人の生命や財産の保護、あるいは法と秩序の維持などの仕事と定義していることから、警備員は保安職のひとつです。
サービス業という認識がある
その一方で、警備員はサービス業という考え方があります。総務省統計局が調査を行なっている、経済センサスの「産業分類一覧」によれば、「その他の事業サービス業」という分類となっています。イベント会場の交通整理やマンションの守衛員という側面から接客業のようなものという捉え方があります。
まとめ
今回は警備員の業務について簡単に解説していきました。
警備員の業務は1号から4号まで4種類あります。普段目にする工事現場での警備や施設内の警備、イベントの警備をはじめ、現金などの貴重品を強盗被害に遭わないように守る警備や、要人やストーカーなどの被害に怯えている人を警備するボディーガードのような業務まで多種多様です。
会社ごとに主に行っている警備業務に違いがあるため、警備員として働きたいと考えている方はどのような仕事内容なのかを事前に確認することをオススメいたします。