ボディガードは警備員の仕事だった!4号警備業務の業務内容を紹介
2024.04.24 Wed
ボディガードは有名人や海外の要人など、身辺に危険があるひとを安全に生活できるように守る仕事です。
意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はボディガードも警備員の業務です。
今回はボディガードの仕事、4号警備業務について解説していきます。
4号警備業務はボディガードとも呼ばれる
警備業法は1号から4号まであり、業務内容はそれぞれ全く違います。
4号警備業務の業務内容は警備対象者や財産を守ったり、重要人物を事件や事故のリスクから守ったりすることが挙げられます。
4号警備業務を行う者は、SP(セキュリティポリス)と異なり、民間の警備会社に勤めます。そのため警棒を携帯できる一方、SPのような銃の所持は不可能です。また警棒も防御目的による携帯で、攻撃には使えません。
4号警備業務の業務内容
4号警備業務の主な業務は身辺警備業務で、特定人物を守るためにさまざまな注意が必要です。ここでは業務内容や種類などを詳しく解説していきます。
身辺警備業務の内容
身辺警備業務は、特定人物に対する危険を防ぐ仕事です。事前準備において、以下の業務を要します。
- 加害のおそれがある個人や団体の特定、動向の把握
- 警備対象者の滞在先の構造のチェック
- 警察機関との連絡体制の確立
- 特定人物の存在する現場における、不審者や不審物の排除
警備対象者に危害を及ぼさないため、さまざまな配慮をしなければなりません。また4号警備では警備対象者の同行時、以下の場面で警戒の強化が必要です。
- 車をはじめ移動手段での同乗時や乗降時
- 公の場に姿を現すときや歩行時
- 自宅や滞在先への出入り
4号警備では、非常事態が起きたとき、警備対象者を安全な場所に移動させなければなりません。加えて脅威を与える加害者の排除など、被害抑制の対応が必要です。また、交通事故や災害などからも、警備対象者を守らなければいけません。4号警備では警備対象者の安全を確保する必要があります。
身辺警備業務の種類
身辺警備業務には先着警備と同行警備の2種類があります。警備会社によっては事前警戒を重視しており、以上のように警備の種類を分けています。警備業務を分けている場合、それぞれの担当ごとに人員を割り当て、ひとつのチームとして警備対象者を守ります。たとえば先着警備では、以下の業務が特徴です。
- 警備対象者より目的地に早く到着する
- 不審者や不審物を見つけ次第、早期に排除する
- 警備対象者の移動ルートや到着地点について、入念な安全確認を行う
また同行警備では警備対象者への同行時も、先着警備との連携が必要です。加えて移動中に不審者が現れないか警戒しなければなりません。特定人物への警備中は、あらゆる不測の事態を踏まえ、関連する場所や周囲を見張ります。
身辺警備業務の対象
身辺警備業務の対象は、主に以下の方が当てはまります。
- 政治家
- 芸能人
- 有名スポーツ選手
- 大企業役員
- 有名作家
このように世間で名の知れた人物が、身辺警備対象になることが多いといえます。
しかし近年、一般人の方もボディガードを依頼することがあります。
一般人の方がボディガードなどの4号警備を依頼するケースとして、ストーカー被害を受けていたり、同一人物から痴漢、盗聴被害などを受けたりした場合が考えられます。リスクが想定されるため、彼らを守らなければいけません。
4号警備員と警察では身辺警備の性質が違う
4号警備員と警察では、身辺警備の性質が異なります。SPは警察官が務めるので、その権限に基づいた対処ができ、状況によって警棒だけでなく、車両の緊急走行をすることが可能です。
一方4号警備員は、民間の警備会社に勤める方の仕事です。4号警備員は警察官ではないので、警棒は防御目的でしか使えず、拳銃の所持もできません。
そのため護身術や、警備チーム内の連携などを活かして警備対象者を守る必要があります。
まとめ
今回はボディガード、4号警備業務の内容を解説していきました。
4号警備員は民間の警備会社に勤めているので、SPに与えられている権限を利用することができません。
しかし一方で幅広い人物の警護ができるなど、民間会社であるからこそ警察では対応できない警護の仕事を担うことができます。