警備業における3号警備業務とは？1号、2号警備業務との違いを解説
2024.04.24 Wed
3号警備業務は貴重品や危険物の運搬について、安全を守る業務です。
記事の後半では1号警備業務や2号警備業務と3号警備業務を比較し、業務内容の違いを解説いたします。
3号警備業務とは
3号警備業務は、荷物の運搬に対する警備がメインです。具体的には「貴重品運搬警備業務」と「核燃料物質等危険物運搬警備業務」の2つを担当します。要約すると貴重品や危険物などの運搬について、安全を守る役目です。
たとえば貴重品の場合、盗難事件が想定されます。また危険物を盗まれると、テロ行為につながる可能性もあります。加えて危険物は、運搬中の汚染や飛散のリスクもあるため、事故が起きたときは適切に対処しなければなりません。そのためリスクの高い物質に関して、専門知識が求められます。
事故や事件を未然に防ぐために、運搬の現場でも警備員が求められます。国民の安全と安心を守る意味でも、警備員による見守りが欠かせません。
3号警備業務の主な業務2つ
3号警備業務の2つの主な業務についてご紹介いたします。
貴重品運搬警備業務
貴重品運搬警備業務は価値の高いものや、社会的重要性の高いものの運搬に対し警備を行うことで、ここでの貴重品は以下のとおりです。
- 現金
- 有価証券
- 美術品
- 骨董品など
貴重品の運搬では特別車両の操作もあるので、こちらの安全も守らなければいけません。以上のことから移動や積み下ろしに関して、事故や事件を未然に防ぐため警備が必要です。
この業務では貴重品の運搬や警備に関して、一定の知識が求められます。関連知識を証明する資格は、貴重品運搬警備業務2級と1級です。貴重品を運ぶ車両1台に対して、以上の有資格者を配置しなければなりません。社会ではさまざまな場面で、貴重品の運搬が想定されます。事故や盗難などのリスクへの対策として、警備員の仕事が欠かせません。
核燃料物質等危険物運搬警備業務
核燃料物質等危険物運搬警備業務は、主に有害または危険な物質の運搬について、警備員がセキュリティの役目を果たします。該当する物質は、汚染物質や核燃料などです。たとえばこうした物質が盗まれると、テロ行為に使われるおそれがあります。また運搬中の事故で飛散すると、健康的なリスクが生じます。事件や事故につながらないために、警備員の見守りが欠かせません。
危険物の運搬警備業務も、一定の専門知識が求められます。知識を証明する資格は、核燃料物質等危険物運搬警備業務2級と1級です。運搬現場では、以上の有資格者を配置しなければなりません。核燃料や汚染物質のようなものを運ぶ現場でも、警備員の役割が重要です。
1号警備業務と2号警備業務との違い
警備員の役割は分類によって違います。ここでは3号警備に対し、1号と2号の違いについて解説いたします。
1号警備業務との違い
1号警備業務は主に特定の場所の警備を行います。人が集まる屋内施設のセキュリティ業務が中心です。たとえばオフィスビルや商業施設などは人の出入りが多く、犯罪対策が欠かせません。適切な場所に警備員を配置すれば、治安維持につながります。
3号警備業務とは、警備対象が異なります。3号警備業務の場合、特定のものの運搬現場で、安全を守らなければいけません。1号警備は3号より業務範囲が広く、一定時間にわたり施設を巡回したりします。つまり運搬現場に限らず、施設の稼働時間内に、事件や事故が起きないか見守らなければいけません。3号警備業務は1号警備業務と比べ、業務範囲が狭いといえます。
2号警備業務との違い
2号警備業務は交通誘導や雑踏警備など、移動に関する警備業務を行います。そのため交通量の多い場所や、イベント会場などでの仕事が多いのです。たとえば世の中には大通りのように、人や車の往来の多い場所があります。そこで警備員は交通誘導や整理を行い、人や車が安心して行き来できるようにするのです。またイベントでは大勢の参加者が予想されるため、彼らがスムーズに移動するため、群衆誘導を行わなければなりません。
2号警備業務も3号警備業務と警備対象が異なります。3号は貴重品や特殊物質の運搬に関して、警備を行うしくみです。一方、2号は一般的な車や群衆の誘導がメインといえます。以上から3号警備業務の業務は、2号より業務範囲が限定的です。
まとめ
3号警備業務は、貴重品や特殊物質の運搬に関して警備を行います。事件や事故のリスクから現場を守らなければいけないので、一定の知識が求められます。1号や2号のような一般的な警備業務とは、警備対象が異なります。
